山陰の元気人_ハートフルミュージック

山陰の輝く人物にインタビュー

連載

―　声を聞けばその人の性格がわかる　―
歌って踊る上達の近道は、人として素敵に生きること

(VOL.18)



	↑　子どもたちと一緒に歌のレッスンをする川西りかさん

■　とてもパワフルな川西りかさん

　さる１０月１０日から３日間宍道町で行われた「オペレッタ宍道伝説」。前回の元気人でも紹介したので、舞台を見て感動を味わった方も多いことでしょう。このオペレッタを陰で支えていた人たちの中で音楽監修という重要な役割を担っていたのが川西りかさんです。松江市や米子市を中心に活躍している音楽・ダンス教室｢ハートフルミュージック」の主宰者でボイストレーナー。

　朝から晩までびっしりとつまったスケジュールをこなし、毎日を生き生きと送っている素敵な女性です。息抜き（！？）は一人車を走らせ単身赴任のご主人、女優のお嬢さん、芸大生の息子さんの住む東京に月一回会いに行くこととか。
　朗らかでエネルギーに溢れ、大きな瞳と笑顔が印象的な川西さんのパワーの秘訣を聞いてきました。

　あなたも芸能人になれるかも？

■ 平和だからこそ、歌える今に感謝したい。そしてこれからも…。

－きっかけ　

　川西さんが、松江市でハートフルミュージックを立ち上げたのは、今から10年前。そのきっかけはあるカラオケ大会の審査員を頼まれたこと。何を隠そう川西さんは高校生のとき、自分で作詞・作曲を手がけ、ＦＭラジオの番組の中で歌っていたのだ。

　高校卒業後、短大の声楽科に進んだものの、卒業と同時に結婚、主婦業と子育てにおわれ、ずっと歌うことからは離れていた。それが、審査員をしたことで、「また歌ってみたい」という思いがふつふつと沸きあがってきて、そんな折ピアノを教えることになったのが、自立の第一歩だった。

　音楽にかかわる喜びを再びかみしめながら、口コミで生徒も徐々に増えて、現在ピアノ、ダンス＆ミュージック、カラオケコースの３部門で、ダンスの専任講師も含め総勢80名が在籍している。

－結成10周年　

　結成10周年を記念したオリジナルＣＤの制作が今着々と進んでいるところだ。タイトルは「ありがとう」。作詞・作曲はもちろん川西さん。

　歌には生徒全員が参加している。「この10年間、いろんなことがあったけど、みんなに感謝したい気持ちでいっぱい。今まで活動してこれたこと、そしてこれからも元気で歌い続けようという思いがこめられているんです」川西さんは大きな瞳をさらに輝かせる。

ハートフルミュージック
10周年記念　「ハートフル祭り」
開催日時： 11月16日(日)　午後1時～　
島根県民会館　大ホール
入場券のお問合せは
ハートフルミュージック川西りかさんまで
TEL/FAX 0852-27-4837
携帯　090-7593－6889
E-MAIL rikapurin@bi.wakwak.com

↑10周年記念オリジナルＣＤ「ありがとう」

川西さんのみんなへの
感謝の気持ちが込められています。

ＣＤ「ありがとう」の歌詞。
写真クリックで拡大表示します。

■年齢なんて関係ない。やりたいと思ったときが初め時

ダ

　ダンスの指導も。
　川西さんもステージに立って
　歌って踊ります！

　ハートフルミュージックに通うのは、老若男女、小学生から、最高齢は75歳と実に幅が広い。「歌ったり踊ったりって、健康にすごくいいことなんですね。みんなお若いですよ」と川西さん。

　楽しくやっていると、人は自然に集まってくる。最初おどおど、びくびくしていた人もすぐに仲間ととけ込んで、どんどん上達していき、そんな成長の姿を見るのがとにかく嬉しいと語る。

　もちろん指導する川西さんだけでなく、表現する素晴らしさを体感し、成長していく生徒さんたちにとっても同じだろう。　実際、東京のプロダクションの人がスカウトを兼ねた視察に訪れたとき、生徒のレベルの高さに驚いたという。

　そして今東京で、タレント修行をしている少女もいる。「生徒さんたちは、みんないい人ばかりで、私もずいぶんと助けられています。お金は無いけど、人脈だけはたくさん（笑）」

　誰もを暖かい視線で見守ってくれる、そんな川西さんにだからこそ、人の輪が自然ととどまるところなく広がっていくのだろう。

■忙しすぎて突然めまいが！倒れそう…。でも実は…

　毎年二回、ハートフルミュージック主催の発表会があり、今は11月に島根県民会館で行われるステージの準備に余念がない。

　川西さんは、企画から演出、出演者の一人として何役もこなすというから大変。一日平均12時間びっちりと仕事をするというので、体力も相当なものだ。

　今だから笑える以前のこんなエピソードを話してくれた。

「３年前の発表会前日のこと、舞台作りにみんな必死でした。私も寝ずの作業が続いていたので、自分でも疲れているのはわかっていたんです。
　買い物があったので一人外に出て、スーパーの駐車場にいたら、なんだか目の前がふらふらして景色も揺れて、倒れそうでした。建物の中から人が走って出てきたので、私を助けようとしてくれているんだわと思い、つい『大丈夫です』と叫んだんです。
　
　ところが揺れていたのは自分じゃなくて、地震だったから。鳥取県西部地震のときでした。それがわかったら、これは大変だ、舞台で作業をしているみんなが心配ですっとんで帰りました。さぞおびえているだろうと思ったら、なんと、円陣を組んで、立てた柱が倒れないように支えていたんですよ。これには正直驚き、そして嬉しくて涙が出ましたよね。
　翌日発表会は無事成功させることができました」大事に至らなくてほんとによかった。

■ 女優の娘とイケメンの息子

　川西さんの一番の自慢　――
　それは紛れもなく二人のお子さんたちだろう。
　長女は現在サンミュージック所属の女優として、映画・ドラマ・舞台で活躍している川西美智子さん。＜応援ＨＰ＞
　そして、今年東京芸大の声楽科にストレートで合格した、長男の悠紀さん。誰が勧めたわけではなく、二人とも自分の意思で選んだ道だ。

　「自宅でカラオケを教えているので、嫌でもピアノや歌は小さい頃から耳にしていたでしょう。それで自分たちが一番やりたいことを見つけられたのだから、それは素晴らしいことだと応援しています。　『プライドは捨てて、自信をもちなさい』とだけ言っていますから」
　冷静をよそおいながらも、しっかりと携帯電話の中に二人の写真をアップして、ニコニコ顔を隠しきれない。

　それも仕方ないだろう、二人とも類まれにみる美貌の持ち主である。学生の悠紀さんにも既にスカウトが殺到しているという（本人は声楽を極めると断っているそうだが）。

　将来大物になること間違いなしと太鼓判を押しておこう！

↑見よ！この美しさ。長男の川西悠紀さん。
既にスターの貫禄十分です。

■ ステージは自分磨き

↑川西りかさん

　「初めて会った人でも、声を聞くと、その人の性格や人となりがすぐわかるんですよ」ちょっとドキっとする川西さんの発言。

　人柄は声に出るのだそうで、ちょっとしたおしゃべりもあなどれない。しかし決して戒めているのではなく、川西さん自身自分を高める努力を惜しまない。

　「ステージでは見る人に感動を与えたいと常に願っています。技術だけじゃなく、仮に下手でも演じる人の生き方がにじみ出てくる、そんな感動を。いいものを創ろうと思うと、それはまず私自身が毎年成長しないことには…」

　気さくで陽気な先生という印象は、確固とした自信からにじみ出てくる姿だったのだ。

　指導してもらえる生徒さんがちょっぴりうらやましくなった。

　さあ川西さんと一緒にステージに立ってみたいと思った人、この指とーまれっ！！。　

ハートフルミュージック
　主宰者　川西りかさん

TEL/FAX 0852-27-4837
携帯　090-7593－6889
E-MAIL rikapurin@bi.wakwak.com

ハートフルミュージック
10周年記念　「ハートフル祭り」

開催日時： 11月16日(日)　午後1時～　
島根県民会館　大ホール

入場券のお問合せは
ハートフルミュージック川西りかさんまで

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