山陰の輝く人物にインタビュー


連載


オペレッタ「宍道伝説」に夢をかける 100人

(VOL.17)
宍道伝説 タイトル

↑ 本番さながらに、来待ストーンでの通し稽古風景 

■宍道伝説ホームページ


■ 10月10日、11日、12日舞台公演


―オペレッタって?

 八束郡宍道町では、この秋 10月10日・11日・12日の3日間オペレッタ「宍道伝説」の舞台公演を行います。
 オペレッタとはオペラ、ミュージカル、オペレッタの順に芝居の要素が多くなる音楽劇です。 オペレッタは芝居のボリュームが一番多く、歌とダンスを少し組み合わせた舞台です。


―キャスト100名は芝居経験もないシロウト集団宍道町民キャストの皆さん

 夢をかける100人は、もちろん宍道町民、芝居の経験もないシロウト集団。 主要キャストは約20名、小学生から60歳まで、分厚い台本と格闘の毎日。
 今年1月のオーデイションで小中学生の子役が決定し、大人は頼み込んでの参加でした。


 4月から週4日間の練習はハードでしたが、次第に役にはまってゆき、セリフをしゃべる顔が役者に代わっていきました。


■ 宍道町の歴史的背景を元にしたストーリー


―2000年前、弥生時代の宍道町が舞台

 どんなストーリーかというと、およそ2000年前の弥生時代の宍道町が舞台です。

 湖と山の恵みで平和に暮らしていた村は身の丈8mという巨大な猪(アシュラ)とその一味の凶暴さに苦慮していた。
 そして、村人とアシュラの戦いが始まります。スタジオジブリの「もののけひめ」を連想する物語です。

 この物語は、宍道町の歴史的背景を元にしたものです。
 出雲国風土記には宍道町に関する記述があります。風土記とは西暦713年天皇の命令により、各国の土地の由来や伝承・産物を明記したもので、60の国で編纂されたなか現在完全に残っているものは、出雲国風土記だけなのです。

 簡単にいえば「神様が犬とともに猪狩りをされた。その時の犬と猪が石となって今もちゃんとある。そこで宍道(ししじ)という。」なんともユニークな神話です。

 その石は今も存在して石宮神社と夫婦岩がそれだと言われています。もちろん「宍道伝説」でも、神様が猪と自分の愛犬を石に変えるのです。


通し稽古の一場面

写真をクリックすると拡大します。


みんな舞台の幕を開ける夢に向かって取り組んでいます。

 来待小学校の皆さん
 来待小学校6年生全児童と先生・保護者約60人は、オペレッタの音楽部門、太鼓演奏を担当。 学校の総合学習の時間を使って、4月から練習を開始。 たびたび、TVにも取り上げられて、ご覧になった方もいらっしゃるかと思います。

 40人の子供たちの元気な演奏は、宍道伝説の中盤のハイライト、夏休みもスポーツクラブと、両立させながら、練習してきました。

↓ 演出家 竹内大介先生演出家の「竹内大介先生」

 そして、コーラス団とダンスチーム40人、オープニング・エンデイングもテーマ曲を歌い、村人として演技にも参加、ダンスチームは舞台を華やかに彩ります。

 仕事を終えてから、みんな集まり舞台の幕を開ける夢に向かって取り組んでいます。

 この100人をまとめる演出家が「竹内大介先生」和太鼓演奏者・演出家・プロデユーサーと多彩な顔を持っています。プロの厳しさに音を上げながらも、100人は走ります。

ぜひ、100人の夢の舞台を見に来てください。


通し稽古の一場面
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―夜の来待ストーンで幻想的な舞台

 公演会場は「来待ストーン」宍道町の地場産業、出雲石灯籠の原材料「来待石」の石切り場跡地を利用したミュージアムです。高さ数十メートルの来待石の壁は圧巻で、石の広場と石舞台を使って、オペレッタを演じます。
すばらしい、空間が「宍道伝説」をより幻想的に演出します。


宍道伝説公演案内

公演日: 10月10・11・12日
開  場: 18:00  開演:18:30
会  場: 来待ストーン(島根県八束郡宍道町来待)
電  話: 0852-66-9050
入場料: 3歳以上 1000円 (チケットピアでも扱っています)

問い合わせ先: 
   宍道町ギャラリーC TEL0852-66-3710
   宍道町教育委員会 TEL0852-66-9122
宍道町ギャラリーCホームページ:
    http://www.gallaly-c.jp/
公演会場アクセス地図
(来待ストーン)


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