山陰の輝く企業にインタビュー
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連載
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「山陰人、本気になろう」
(「Willさんいん」 長谷川陽子さん) |
第18回 (Vol.18) |
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●まず、人ありき。 松江市内のビルにある、こじんまりしたオフィス。ここには毎日、山陰在住のSOHO(ソーホー)たちが集まってくる。ソーホーとは、自宅や自分だけの小さなオフィスで、請け負った仕事をする、個人事業主のこと。大企業の歯車で一生を終えたくなくてソーホーに転向した人、専業主婦からソーホーになった人、彼らの顔はさまざまだ。 Willさんいんは、ホームページやプロモーションムービーなどのデジタルコンテンツを作成したり、パソコン研修の講師を派遣したりしている、総合デジタル会社。ここで主な戦力となっているのが、彼らソーホーなのだ。 普通、ソーホーは個人で仕事を取り、個人でこなす。しかしWillさんいんでは、ソーホーらが何人かでチームを組み、ひとつの仕事をしていく。その仲介、コーディネートをしているのが、長谷川さんだ。 「私は企業や行政から仕事をもらってくる、いわば営業。その仕事を、何人かのソーホーたちと一緒にやっていきます」。
●あったらいいな、を創り出す。 そもそも長谷川さんが会社を興したのには、ある理由がある。 「学校を卒業して30歳まで関西で暮らしていましたが、事情があってこちらに戻ってきました。そのとき思ったのが『情報が少なすぎる』ということ。都会だったら、ゴミ出しの方法や日時など、生活情報がきちんと発信されているのですが、こっちにはそれがなかった」。 帰郷し、団体職員として働いていた長谷川さんは、こういう情報を発信する場自体が、そもそもない、ということに気づく。 「ないなら、自分で作ろう、と思った。ちょうど駆け出しのパソコン・インストラクターだったので、いろんな人に会う機会があったんです。その出会いの数々が、私に起業を決心させたんです」。 あったらいいな、というものを創りたい。そう決心した日から、長谷川さんは名刺を大量に配って、自分ができる仕事をアピールした。それをきっかけにどんどん仕事が舞い込むようになり、起業。そして長谷川さんは、自分にできない仕事をやってくれるソーホーを募集したのだ。 |
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