■貴重な人材・スキル
団塊の世代が50代を迎え、熟年世代の社会での存在感はますます高まっています。これら中高年熟年層(マチュリティ)は、これまで日本の高度成長を成就させてきた人たちであり、いろいろな分野で多くの知識やノウハウをもち、経験豊富な知恵も蓄えています。
しかし、長引く不況の波は厳しく、特に中高年者で実質的に仕事から離れる人たちが多くなっています。折角の知恵や知識も社会に還元される機会に恵まれず、自分だけのもので終わってしまっているのが現状です。社会的資本という点からみれば、非常な損失だといえるでしょう。
一方、産業界や自治体などでは、「事業の合理化・スリム化を進めてきたが、ある部分では適切な人材や技能(スキル)が不足」という事態も目立っています。
事実、部門削減や分社化など本体事業のリスクの軽減・回避策を進める一方で、業務を外部化するアウトソーシングや外部ノウハウの導入が進められています。
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