Internet Promotion Company
インターネットで人の和を広げたい!

<tm-21.comへ戻る >

■山陰の元気印!企業 Vol.0005
■株式会社 今井書店グループ

本の学校
本の学校
本  社:
創  業:
代表者:
事業内容:

店  舗:



H  P:

メール:

TEL:
FAX:

米子市尾高町68
明治5年
永井 伸和(昭和17年生)
書籍販売、マルチメディア、楽器・教材、絵画、ギャラリー、文化教室
松江市7店舗、浜田市2店舗、益田市2店舗、安来市1店舗、米子市6店舗、境港市1店舗、鳥取市5店舗、倉吉市1店舗

 http://www.imaibooks.co.jp

 support@imaibooks.co.jp

(0859)22-5158
(0859)34-0296


文化は、情報を超える・・・地域とともに

永井社長
永井 伸和社長 


『コンピュータのボタン一つで、世界のあらゆる書誌情報が瞬時に検索できる。はるか地球の裏側で開かれたブックフェアの本が、数日後にはあなたの書架を飾っている。情報システムがますます高度化していく21世紀においては、こんな風景はごくありふれた日常になっているかもしれません。そんな時代の書店って、どんな形をしているのでしょうか。
あまりに可能性が広がりすぎて、断定はできませんが、ただこれだけはいえます。どんなに書店が膨大かつ緻密なデーターバンクと化しても、書店は感動と出会いの場、地域文化の創造の場であらねばならないと。そんなふうに今井書店グループは考えます。』

*抜粋:1995年(平成7年)作成の今井書店グループ会社案内より

 


 これは、今から7年前、1995年(平成7年)の今井書店グループ会社案内の一節である。
ここに書かれている様に、近時はインターネットによる本の取り扱いが現実となり、その販売には大手書店のみならず運送会社まで参入している状況である。
 こうした中、山陰両県下にグループ店舗を展開する今井書店グループ(米子市)は、4月23日”世界本の日”からグループの最大店舗「本の学校・今井ブックセンター」(米子市新開)の在庫を検索・注文できる新オンラインシステムをスタートさせた。
システムは「IMAI BOOKS ONLINE ORDER SYSTEM」(愛称:IOS)で、今井ブックセンターの在庫約20万冊をデータベース化、書名や著者名、出版社などから検索・在庫確認ができ、オンラインで注文も可能としている。山陰地区では、店頭の全在庫データーを消費者に提供するサービスは初めてであるが、本のオンラインショッピングという形式から言えば、その垣根の無い全国レベルでは先発業者もありそのすべてが成功しているわけではない。では、なぜ今、新オンラインシステムのスタートなのか?その答えは、今井グループの創業までさかのぼる。

創業期
  創業期の店頭風景

【過 去】

 今井書店グループの始まりは、明治5年、鳥取藩藩医であった今井芳斎(初代兼文)が、米子市尾高町で書籍の販売を行ったのがはじまりと言われる。
明治17年には、書店に隣接して今井印刷工場を開設、時代を先取りした活版印刷を開業した。その後、二代兼文によって、書店の体裁が整い、島根県への進出も果たした。
また明治37年の教科書国定化に伴って、鳥取県特約に任ぜられ、数年後には島根県の供給も一任され、以後、教育文化発展の面でも貢献は大きかった。そして、大正から昭和への大きな時代の変化の中で、三代兼文は、雑誌ブーム、円本、文庫本ブームなど本格的なマスセールス時代の波に乗り、現在の今井書店グループを構成する書店のほとんどを、この時代に開業した。


【昭和から平成】

 創業以来、今井書店グループは”地域とともに”を合い言葉としてきた。1987年(昭和62年)、書店組合員の一員として県民の実行委員会に参加し開催した「本の国体」は、著者から読者へ、一冊の本が届くまでのさまざまなプロセスについて、読者とともに考えようという運動で、出版業界に大きな波紋を投げかけるとともに、山陰から全国へ向けての情報発信基地としての可能性も大きく膨らませた。そして平成7年(1995年)には、出版文化の理解を深めるための本の工房、本の博物室、子ども図書室、多目的ホールなどを併設する「本の学校」(米子市新開)を開設した。


ホームページ
今井書店グループ H・P

【未 来】

 このように、今井書店グループは地域とともに「文化」を育ててきたと言えよう。
ではなぜ今、オンラインシステムなのか?
今井書店グループのオンラインシステム(IOS)は、検索・在庫確認ができ、宅配もしてくれる(別途送料が必要)。ただ、それだけではないのである。グループ26店舗での受取も可能なのだ。そう、いつも立寄る近所の今井書店グループの店舗で受取ができる。その場合、店舗間輸送等で発生した送料は無料である。また、商品をグループ店間で移送することによって、取次会社経由で出版社から入荷する通常流通よりも短期間で手元に届く。これは、山陰に26の店舗があるから出来るのであって、既存の大手オンライン書店にはできない事である。今井書店グループはこのシステムによって読者と書店をつなぎ、店舗の利便性をさらに高めることを目的としているのである。


【文化は、情報を超える】

 「店に行くのが面倒だから、オンライン書店を利用する」と言われる方もおられるだろう。利便性を考えれば、そのとおりなのであるが、立読みのついでに、ビデオを借りに行ったついでに注文した本を受け取るのもよいのではと思う。地元密着型のオンライン書店があってもいいのではないかと。
一見ミスマッチな、書籍とITであるが、とかく顔の見えないIT産業の中でユーザーが求めている一つの答えなのかもしれない。
 文化は、情報を超える。今井書店グループは創業以来、山陰をメインステージに、全国へ心のメッセージを送りつづけている。
時代の流れに、決して消えることのない、情報を超えた、かけがえのない文化として-

 
■過去ログ(これまで掲載してきた記事です)
<tm-21.comへ戻る >